B・C判定は心で負けるな!~受験直前に志望校を変える場合
今回は「受験前最後の模試の結果を元に志望校を変える場合」についてお話しします。
受験前最後の模試
ここ何回かに渡って、模試の話をしてきました。
せっかくですから、模試で自分の実力を把握した後に必ず直面する、受験する学校を選ぶ話もしましょう。
受験する学校を選ぶって言ってもさ・・・
模試を受ける時には、行きたい学校がすでにあるんじゃないの?
志望校が決まっていない人もいますよ。
なんとなく受験勉強をしていて、大学はどこでも良いという人は、少なからずいます。
志望校が何校かあって、その中からどれかを選ぶって人もいるか
勉強の道筋が明確になるので、志望校は早く決めた方が、良いんですけどね。
あるいは、行きたい学校があっても、模試の結果を受けて志望校のランクを下げる人もいます。
模試の結果が全てじゃないとは言っても、不安になるものね
そう、今までにこのブログでは、模試の結果に一喜一憂せずに勉強する大事さを、常々語ってきました。
しかし受験前最後の模試となると、しっかり現実も見ないといけません。
受験前最後の模試?
春や夏の模試であれば、その後に勉強して、いくらでも学力を伸ばすことができます。
受験前最後の模試の後でも学力は伸びますが、長期的な計画を立てて勉強できないので、向上する学力を大きく見積もることはできません。
勉強する時間がそんなにないものね
となると、どうしても志望校変更について、悩む場面がでてきます。
そんな時のために、志望校変更についてアドバイスをまとめました。
志望校変更
浪人できる(金銭的に可能な場合)
A判定の人
志望校変更の必要はありません。
そりゃそうだ
A判定だものね
絶対に受かるというわけではないですけどね。
A判定を信じられなければ、何も信じられません。
自信を持って受験しましょう。
B判定の人
ランクを下げて志望校を変更することは、おすすめしません。
同じ大学のままでも、難しい学部を避けて簡単な学部を受験するのも、おすすめしません。
B判定って70%くらいの合格率だっけ?
模試によっては50%くらいだったりするわよね
特に50%くらいの判定の位置にいる人に強く言います。
この判定での志望校変更は、自分の学力を踏まえて賢明な判断をしているつもりで、実際には辛い現実から心が逃げているだけです。
本番で実力を発揮することはまずないでしょう。
すごい、厳しい!
むしろ志望校のランクを下げることによって、心が弛み、思わぬ落とし穴に落ちることがあります。
志望校のランクを下げたのに不合格になったとしたら、言葉では言い表せないほど後悔することは必定です。
相手のために、あえて厳しく言ってるのね
ギリギリで合格しないかも知れないのであれば、ギリギリで合格するかも知れないんです。
その通りだね!
他大を滑り止めにして、一番の志望校は目標のまま受験するのをおすすめします。
心が負けちゃいけないのね
C判定の人
基本的には上で説明したB判定の人と同じです。
40%~60%くらいがC判定だよね
模試によっては20%~40%くらいだったりするわ
BもCも、そんなに大差ありません。
実際に模試でも、ほんの僅かな差です。
本番では、心が負けなければ、十分合格の可能性があります。
D判定の人
20%~40%くらいだよね
D判定が一番下の評価だったら、20%以下だったりするわ
D判定が一番下の評価の模試の場合は、次のE判定を参考にしてください。
このD判定ですが、教える側も頭を悩ませる判定です。
そうなの?
絶対に合格しないわけではないので志望校を受験させてあげたいですが、入学後に同じようなやりたい勉強ができるもう少しランクが低い他大があれば、そちらをおすすめします。
やりたいことができるなら、他大でもいいよね
E判定の人
残酷なようですが、志望校を変えるのをおすすめします。
本当に残酷!
合格する可能性もありますけどね。
直接会って話をして、その人の状況が分かっていれば、私はE判定でも応援することがありますよ。
でもここはブログだし…
誰が見るか分かりませんし、このページでは明確な基準を出さなければいけませんから、一律で志望校を変えるのをお勧めします。
浪人できない
学費などの関係で、どうしても国公立大学に進学しなくてはならない場合。
あるいは私立の特待生を狙う場合など、浪人できない状況は様々あります。
とにかく、浪人できないってことだね
多少ランクを落としても、上で説明した通り実力は出せないことが多いです。
思い切って2ランク3ランク落として、確実に合格できる大学を選びましょう。
浪人しないのを一番の条件にして大学を選ぶんだから…
高望みはしていられないってことだ
その志望校しか行きたくない人
ここまで志望校変更についてお話ししてきましたが、絶対に志望校を変更したくない人向けの話もしましょう。
そんな人いるの?
いますよ。
大学のネームバリューだったり、そこの大学にいる教授目当てだったり、将来の進路まで考えて選んだり、様々な状況が考えられます。
医学部狙ってる人とかも、似たような感じよね
あくまでも一つの方法ですが、紹介しましょう。
私の友達で、東大しか受験しなかった人がいました。
東大だけ?
東大受験生は試験慣れの意味もあり、滑り止めに早稲田や慶応を受験するのが普通です。
滑り止めで早慶受験が普通なのね…
しかし彼は、今お話ししたように東大しか受けず、結果は不合格。
落ちちゃったんだ!
私から見ても、合格には足りない実力でした。
そうだったのね
そんな彼が浪人して一年後、またも東大しか受験しませんでした。
また?
よっぽど東大に行きたいのね
今度は合格するかどうか微妙なラインの実力。
ハラハラする…
ですが今度は、無事に東大に合格しました!
やったわ!
全く学力がない場合は別ですが、このように合否ラインでギリギリの場合。
自らを背水の陣に追い込むというのは、思ってもいなかった効果を発揮するものです。
ただこれはあくまでも一つの方法ですので、滑り止めの受験については賢明な判断をしてください。
お前には文Ⅱしか似合わない!
ちなみに東大に一浪して受かった彼は大親友だったので、浪人時の受験直前に相談されたことは、今でも覚えています。
彼は経済学部に行きたいので、文科二類(文Ⅱ)の受験を考えていました。
しかし先に話した通り、合格ギリギリレべル。
少しでも簡単な東大文科三類(文Ⅲ)に、志望を変更しようかと考えていたのです。
僅かな人数ですが、東大は合格した後でも3年生になる時に学部を選べますからね。
彼の弱気な心を見抜いた私は、強く言いました。
「お前には文Ⅱしか似合わない!」
その言葉で、彼は逃げずに文Ⅱを受験することを決意し、見事合格したのです。
……まるで私の成果のように話してますが、これは合格した後、彼が私に感謝とともに語ってくれたことなのです。
10年以上経った今でも、彼からこの話をされることがあります。
全てを前向きに
当たって砕けろ
今回ご覧になっていただければ分かるように、志望校変更について色々と述べました。
ですが、個人的には全ての受験生に「当たって砕けろ」と声を大にして言いたいです。
自分次第
受験生や保護者からは無責任と言われそうなので、以下の文は読んだ人の心の中に留めておいてください。
滑り止めの大学に進学することになっても、それが悪いわけではありません。
浪人も、悪いことなんて一つもありません。
学生のうちは、志望校への合格だけが人生の全てと捉えてしまいます。
現役で合格するのが、最上のことと捉えてしまいます。
ですが大人になるにつれて、そんな全ての経験を人生の肥やしにできます。
行きたくなかった学校で、新たな夢や目標に出会うかも知れません。
浪人したことで他人の苦しみが分かって人間性に深みが増し、人から好かれる人生を歩むかも知れません。
全ての出来事を前向きに変えていくのは、自分次第です。
まとめ
「受験前最後の模試の結果を元に志望校を変える場合」についてお分かりいただけたでしょうか?
よく分かったよ!
胸が熱くなる言葉ばかりだったわ
辛い戦いをしている受験生の支えになれば、無上の喜びです。
僕も、前向きに頑張るよ!
あんたの前向きは、根拠も何もないじゃない
根拠がなくてもいいじゃないですか。
前向きで。
よーし!当たって砕けるぞー!
当たる前はせめて砕けないように頑張りなさいよ・・・
以上
「B・C判定は心で負けるな!~受験直前に志望校を変える場合」でした♪